私の所属する会社では、社内ネットワークでプロキシサーバーを利用しています。
この環境で cli-kintone(kintoneコマンドラインツール) を実行しようとすると、エラーになって使えない!
cli-kintone が kintone環境に接続できないようです(;△;)
データ移行にどうしても使いたい!!
困ったので調べてみました。
概要
cli-kintone はGo言語で書かれています。
Go言語で書かれたプログラムは、環境変数の設定を利用しているとのこと。
なのでcli-kintone利用のために環境変数へプロキシ設定を入れれば良いようです。
※ここからの具体例はすべてWindowsです。手元に他OSない&使ってないので調べてません。。。
検証環境:Windows7
環境変数を設定する
設定するのは、ユーザー環境変数またはシステム環境変数です。
環境変数はシステムのプロパティの詳細設定から呼び出せます。
設定する値は以下の通り。
“HTTPS_PROXY=https://[ホスト名]:[ポート番号]”
ちなみに私の会社ではプロキシサーバーの情報がIPアドレスで展開されていたので、実際には↓でした。
“HTTPS_PROXY=https://[IPアドレス]:[ポート番号]”
また、ユーザー名やパスワードが必要な場合は、
“HTTPS_PROXY=https://[ユーザー名]:[パスワード]@[ホスト名]:[ポート番号]”
となるようです。
自分の会社用PCは、この設定を一度いれておけば安心ですね!私はユーザー環境変数に入れておきました。
cli-kintone利用時だけ設定
自社での設定は乗り越えましたが、その後すぐお客様先での移行作業(リハ)でも同じ罠にハマりました。。。
お借りした作業端末で環境変数を触るのはリスクが高すぎるので、環境変数を触らずにツール実行時だけ一時的に変更したい!
・・・調べたらコマンド1つでできました!!
set HTTPS_PROXY=[ホスト名]:[ポート番号]
※しつこいですがWindowsの場合です。
設定した値の確認は、下記コマンドで可能です。
set HTTPS_PROXY
このコマンドを打ってから、cli-kintoneを実行すればいつも通りに使える♪
設定したプロキシ情報は、コマンド実行したコマンドプロンプト上でのみ有効です。
データ移行の本番作業で一時的に利用したい設定したい場合等は、他への影響がなく安心ですね。
おまけ
ついでに、お客様環境では別の罠にもはまりました。
プロキシサーバ経由の通信はブラウザのみに制限しているとのことで、cli-kintoneはアクセスできなかった(ToT)
情シスと調整してなんとかなったのですが、このような場合もあるので事前確認が必要ですね。
参考リンク
http://blog.onodera.asia/2016/03/gohttphttps.html
情報に間違いがあったら、コメントでお知らせください。